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2012-11-18(Sun)
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「QED 式の密室」 高田崇史

QEDシリーズ第4弾。
久しぶりにまとまった読書をしている。
このQEDシリーズは、京極堂の語りと森博嗣の犀川先生のマニアックさを兼ね備えた雰囲気のシリーズ。
京極堂と犀川先生役は、漢方薬局勤務の薬剤師・桑原崇。

今回は、40年前に起きた陰陽師死亡事件を解き明かすお話。
137ページの薄い本で、コンパクトにまとまっていて、とても良かった。

特に心を惹かれた部分。
桑原崇による、「平安時代の人と鬼について」の解説。

平安時代は、鬼や狐、河童、天狗、魑魅魍魎の跋扈する時代。
陰陽師・安倍晴明が式神を使役した時代。

平安時代、支配階級の貴族たちは、「人」とは五位以上の官位を持つ者のことと定義していた。それ以外の庶民は人ではなかった。
「鬼」とは、朝廷から国を追われた民のことだった。
住んでいた土地を追われた民。
自分たちの土地と権益を守るために戦って負けた民。
自分たちに対抗する、自分たちにとって都合の悪い人々のことを「鬼」と決めつけ、住む場所を奪い、穢れた者として扱った。
そのようにして、朝廷や貴族は自分たちの生活を守っていた。

力は正義。
勝者によって作り上げられた歴史観によって蔑視された人々。
朝廷に生活を奪い取られ、被差別民とされた人々。
朝廷が作り上げた差別の構造を支え追従していった庶民によって、このシステムは強化されていった。
朝廷の暴力に対抗している人々をただ畏れ、卑しみ、疎い、追い払った。

平安時代の差別の構造が、現在まで脈々と続いている。
「河原者」と呼ばれた人たち。その土地に住んでいるだけで、疎まれた人たち。
彼らが、朝廷・政府によって「人の仲間入り」をしたのは、ほんの140年前のことだ。
そして、今でも部落差別で苦しめられる人がいる。

こんな時代錯誤の馬鹿げたことを、私たちの社会はまだやってるのだ。
千年以上前から、私たちはどれだけ賢くなったのだろう。

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なるほどですね(*^_^*)

素晴らしいですね

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まとめ【「QED 式の密室」 】

QEDシリーズ第4弾。久しぶりにまとまった読書をしている。このQEDシリーズは、京極堂の語りと森博
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